女川は千年に一度と言われる大津波によって,町の人口の10%、建物の70%を失い、彩り豊かな町は色を失い
茶色一色の街に変わってしまいました。 私達はこの町に彩りを取り戻し、桜の町としようと決意し、そのために
今後千年に渡り、十万本の桜を植え続けてゆこうという計画を立てました。 桜は、「大漁桜」を選びました。

大漁桜
大漁桜 一重咲き 中輪 淡紅 傘状高木 早咲き系

原木は熱海市、網代漁業協同組合の網干場にある。
花色が鯛の色に似ていることから「大漁桜」の名が
つけられた。
角田春彦氏により作出された品種で、大島桜の種子
を播種、育成した苗から選別されたものです。

熱海では2月中旬から咲き始めるとので、女川では
ソメイよりも早く咲くと思われます。他に先駆けて
咲く花は震災の犠牲に想いを致すよすがとなると同
時に明日への希望を感じさせてくれるでしょう。



植栽は、町中の造成工事が進んでいないため、地面に植えるわけにいかず、鉢植え状態で育て、植栽可能の場所が
見つかり次第植栽してゆく、当面の鉢植えの桜を保管する場所には、旧女川高校校庭にできた、きぼうのかね商店
街の一画をお借りするということになりました。
2012年第1回大漁桜植栽 3月17日 あいにくの雨でしたがテントを張り、中で苗木を鉢に植えました。
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アジサイ植栽 2012年5月10日
神奈川県大和市のしらかし華の会のメンバーが、桜の根元に植えるとよいというアジサイを育てて持ってきてくれ
ました。
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2012年8月14日~15日 ちきゅうの子22プロジェクトの皆さんから、プランター寄贈
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2012年8月26日 大阪四條畷学院高校より、陽光桜の苗寄贈される。
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 2012年夏の日差しを浴びて、大漁桜
 は元気に育っています。密集しているの
 でバックネットに一列に並べました。
 地面に根付いていないため、風が吹けば
 倒伏するのが常態で、途中、ロープで
 ネットに固定しました。
 


2012年11月18日花と緑の復興支援センターのご協力で,堆肥作成用の施設と堆肥仕込み。
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堆肥の設計と製作は神奈川県大和市、しらかしコンパネで左のような箱状の者を作り、山や学校の校庭から落ち葉を集め、米ぬか、油かす、枯れ枝等を切り込み水を加えました。その後、ブルーシートをかけて雨に当たらぬように保管。その後、適当な時期を見計らい、対になった箱に移し変えて撹拌するという作業を何度も繰り返し、続けました。次第に枯れ葉は次第に熱を持ち、うっすらと蒸気を出すようになりました。2013年の春に、アジサイや桜の植栽時に用土に加えて
使用しました。


                 
  
2012年11月20日大漁桜の支柱外し、施肥作業。それに先立ち、花の会の樹木医さんや研究員さんから
桜についての講義がありました。
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その後バックネット裏に苗畑を作り、そこに苗を移しました。
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2013年春には第二回の大漁桜植栽を行って、苗畑に保管したのですが、鹿の食害にあって、1年生の幼木は
かなりの部分が折られてしまいました。葉を食べるときに引っ張って枝や幹まで折ってしまったのです。
このような仮設商店街の真ん中まで鹿が出没するとは思わなかった判断ミスでした。
その後、宮城県の農林課から実験で使用した防鹿ネットを譲り受け、防鹿対策をすることが出来ました。

<<以下、2013年の活動につきましては、まもなくアップいたします。しばしお待ち下さい。